被相続人が持っていた持ち物の分割について

遺産相続を行っていく中で相続の対象となるのは、基本的に預貯金をはじめとした現金や不動産物件その他にも金銭的な価値のあるものとなります。
そのため骨董品や美術品その他、車やバイクなども含まれてくるのですが、これ以外の被相続人の持ち物についてはどのように分割すれば良いのかで悩んでしまうご家庭もあるようです。
被相続人の持ち物と一言で言ってもピンからキリまでですので、衣類などから身につけていた腕時計やいつも大切に使っていたラジオなどさまざまなものがあるでしょう。
食器などについてもすべてが被相続人の遺品となりますので、こうしたものの扱いで悩んでしまうのは仕方ないといえます。

特に何のためらいもなく被相続人が亡くなった後、食器などについては破棄してしまうというご家庭もあるようですが、あくまでも相続の対象とならないものについてはご家族内でそれぞれが話し合いをしながら分割ではなく遺品を分け合うという形で扱うものになります。
例えば被相続人となる人が一家のお父さんだった場合には、日頃から使っていた腕時計はお母さんが、お父さんの遺品としてその後も大切に扱い、お父さんが大切にしていた書籍などに関しては、息子さんや息子さんが遺品として大切に持っておくなどという方法もあります。
金銭的に価値が発生しないものは相続の対象となりませんので相続協議でわざわざ話す必要はなく、ご家庭で扱いをどうするかについてを決めることができます。

また、このような遺品について処理する上で費用がかかってしまうこともありますが、そういった費用についても相続協議では特に問題視されませんから、あくまでもご家族が自分たちの判断で処分することを決めたのであれば、ここで必要な費用も支払わなくてはなりません。
相続の対象となっているものについては処分する上でも費用を分割協議で、それぞれの相続人が負担しなければなりませんが、相続の対象にならない物品については全て個人的にご家族が行うものとなりますので覚えておきましょう。

車などの場合には十分な話し合いをしてからどうするかを決める

被相続人の持ち物として残ったものがなくても特に車やバイクのようにそのまま使用できるものに関しては、誰が相続をしてその後どうするかについて十分話し合いをしなければなりません。
すぐに売ってしまうのであれば査定を行った上で売れた金額はそれぞれの相続人が分割をすれば良いですが、そうではなく誰かが大切に乗っていきたいと思っていたり乗らなくても大切にそのまま保管していきたいと思うのであれば、そのまま大切にしていきたいと思う人物が評価額に合わせた現金で対価として他の相続人に支払いをするのか、それとも相続人全員が同意した上で分割をせずそのまま大切に保管しておくという方向で納得するのかについてはご家庭によって違いがあります。

必ずしもこうしなければならないという決まりはありませんから、まず相続人が全員同意すればどのような内容でもそれで良いことになっています。
あくまでも上記した通り相続人の全てが同意するということが重要なポイントであり、勝手な行動をとってしまう人がいると相続協議がしっかりと行えませんので、このような部分で相続には協力的にならなければなりません。
勝手な行動をとってしまうと、まとまるはずの相続協議がまとまらず、他の相続人に迷惑をかけるどころか喧嘩になってお互いが嫌な思いをしてしまいますので全ての相続人が納得できるような形で十分な話し合いをしましょう。